2012/09/29

「名前だけでは、男か女かわかりません」

ブータンの話だ。
『幸福王国ブータンの智恵』には信じられないことばかり紹介されている。
以下は、見出しの抜粋だ。
アメリカなどの大国とは付き合いません。
だれでも国王に会うことができます。
巨大なダムはつくりません。
特産物は、水力発電です。
水力発電の国なのに、送電線が目立ちません。
貧しくても学べるように、教育費はただです。
病院も無料です。
国じゅう、禁煙です。
土地のない人には、国王がプレゼントします。
小さな子どもでも英語がペラペラです。
初雪は、休日です。
家を継ぐのは女性です。
みんな、三世代、四世代の大家族です。
意外にも、離婚の多い国です。
名前だけでは、男か女かわかりません。
新婚カップルの夜は、田んぼの中の小屋です。
なぜ、「名前だけでは、男か女かわかりません」なのか。
ブータンでは、名付け親はお寺。名前のプールがあって、そこには数十種類が登録されている。お坊さんによっては、それらの名前を書いた紙を用意していて、親が、その紙をひいて「名前をいただく」。これが男女の区別なく名前が決まる理由。

◎おまけ
本に、前の人の貸出票がはさまっていた。
本書以外に、『命のことば』『恋より仕事』『おっぱいバレー』『あなたに逢えてよかった』。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...