社会心理学の2回めは「対人認知」。印象形成を中心に話した。
仮に相手の気持ちを完璧に知りえたとしよう。その状態は、既に自分ではない。相手になりきってしまうのだから。
相手の認知に正解はない。いわば、相手(被認知者)と自分(認知者)との間に、成立するのが対人認知。社会心理学のテキストでは、しばしば「対人認知の歪み」という表現を見かけるけど、それは正解があるという前提に立っている。でも、そうじゃない。歪みではなく、それが人間の特徴なんだよ。認知者の気分にも左右されるし……
と、こんな感じで話した。
コメントシートを見ると、形成される印象はいい加減なものだ、という記述があった。いや、そうじゃないんだけど。来週、フォローしよう。