7軒の「酒屋」さんにインタビューした記録だ。
彼の実家は広島の酒屋さん。だから酒屋は単なるインタビュー対象ではない。
だからだろうか、いい。
冒頭から、「そうそう」とうなづく話が出てくる。大半のインタビューイはボクより若い。だが、そう離れてもいないので、似た経験も少なくない。「子ども会」もその一つ。天神さんの祭礼、映画会…、いろいろ思い出した。
インタビューはどれもお薦め。ただし、最後の石川さんの話は最後に読むのがいい。
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☆帯にある加藤文俊さんの推薦文。本来は「不思議なほどに」ではなく、「不思議なことに」とか。どうしてこうなったのか、不思議だ。
姿を消しつつある業種と言うかお店としては、お米屋さん、お豆腐屋さん、魚屋さん、お肉屋さん、印刷屋さんがある。父も兄も印刷会社にいたことを考えると、ボクに向いているのは印刷屋さん、か。
小さい頃、父から束(つか)見本や活字をもらった記憶がある。その後は兄が束見本を持ってきてくれた。白紙のページに手書きで書いて、あたかも自分の本ができた気になっていた。