2013/02/18

「民宝」

山本作兵衛の『明治大正炭坑絵巻』をはじめとする画業がユネスコ世界記憶遺産に指定されたのが2011年5月。教育テレビで絵巻を初めて見たときは、そのリアルさに圧倒された。
その指定を上野英信は「半分しか喜ばないであろう」と、息子の朱(あかし)さんは言う。
「ユネスコという黒船来航にふためくように慌てて国宝扱いする」「作兵衛画を国宝と一緒にしてはいけない。これは民宝(みんぽう)なのである」「民宝として認知されたとき初めて英信は両手を突き上げる、そんな気がしている」。

富山大学で発見されたラフカディオ・ハーンの講義ノートが活字化され、4月頃出版されると言う。120年前の英語の授業、見てみたい。

いずれも西日本新聞の記事から。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...