フロムの『生きるということ』を、この年になって初めて読んでいる。実は、読みたいと思っていた矢先、偶然にも子どもが借りてきたのだった。それを拝借して読んでいる最中。
原著は1976年の発行。しかし扱われているテーマは、全然色あせていない。それどころか、ますます重要な(深刻な)問題となっている。それが原タイトルでもある To have or to be ?
途中、大学の授業にもふれている。to have志向の授業と、to be志向の授業。換言すれば、知識を持つことと知ることの対比でもある。
いま考えていることと接点の多い本だ。それはボク個人に由来するのではなく、きっと時代のせいだろう、と思う。
2013/02/04
フルネームで呼んでくれてありがとう
スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。 ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。 シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...
-
バニアード (1999)の『 心理学への異議 』( 鈴木聡志 訳 2005)はいい本だ。内容も訳も。 その本の原注に、以下のような記述があったのをすっかり忘れていた。 心理学研究で調査される人を表現するのに「被験者(subject)」と「参加者(participant...
-
■コートネームとは 2013.7.5 http://www.osaka-shoin.ac.jp/life/report/2013/07/p=13896 バスケットボールのように展開が速いスポーツでは、いちいち「綾小路麗華シュ~~~ト」なんて名前で呼んでいる時間がないので...
-
『 卒業論文のデザイン 』読者のみなさんへ 文中で紹介した文献の改訂版、読書案内向きの新刊が出ています。以下はそのご案内です。 ▼p.16 「型を知り手本をまねる」最下行 『APA論文作成マニュアル第2版』→ 『 APA論文作成マニュアル第3版 』 ▼p.29 「コラム6 」C...