西垣さんの新刊『集合知とは何か』を読了。
サブタイトルが「ネット時代の『知』のゆくえ」となっているが、ゆくえのゴールは「知」を超えて、「知」を支える関係に向かう。
とりわけ5章、そして最終章である6章がおもしろい。アサキモデル(西川アサキのシミュレーションモデル)による発展的読み(フラット社会の行く末)の含意、そして、そこから導き出される結論がおもしろい。
社会の最小単位を「個人」(individual)ではなく「関係」にした方が生きやすい、という思いを強くさせる結論だ。
そこで思い出されるのが、先日、木下先生が提唱された「個人愛」と「関係愛」という概念(それぞれ「個人主義」と「集団主義」に対応)。
本書は、欧米化(一神教=個人主義)の限界に通ずる内容にもなっている。