2013/05/29

忘れない方法

3月に卒業したばかりのK君がやって来た。
いろいろと近況やら勉強の話をしたあとで3.11の話題になった。

「忘れそうになるから、そういうときはこれ聞くようにしているんです」。
そう言いながら教えてくれたのが、J-WAVEのふかわりょうの番組。あの翌々日に放送された「ROCKETMAN SHOW」だ(土曜の25時から29時、ということは日曜の1時から5時か)。

ROCKETMAN SHOW 2011/03/13
http://www.nicovideo.jp/watch/sm17721396

2011年3月13日の未明、何をしていただろう。
当時、ボクは新聞しか読んでいなかった。

番組中で「不謹慎」問題にもふれている。

不謹慎で、辺見庸の『瓦礫の中から言葉を』を思い出した。彼は、「不謹慎」について「心の戒厳令」という言い方で、「わざとらしい物言い」「そらぞらしい文言」に言及する。それに続けて、ファシズムを「言葉が集団化して、生身の個の主体を失い、われわれ化」した状態と規定する。
関東大震災のとき、折口信夫は「あっ愉快と言ってのけようか。一挙になくなちまった」と書いている。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...