2013/10/13

小倉から下関

小倉駅はすっかり様変わり。ふつうの駅になっている。前回来たときは、確か駅の中に飲屋街のようなものがあって楽しかった。

さて、電車で下関に行った。初の関門トンネル。トンネルに入った瞬間、ドーバー海峡のトンネルにいるような錯覚に襲われた。別の国に行くような気分と言えばいいだろうか。

降りた8番線にトイレの案内表示があった。一瞬、目を疑ったのには訳がある。赤い矢印とともに「東京側25m」と書かれていたからだ。間違ってはいないけど、いくらなんでも東京とは大袈裟だ。階段の下にも「8番ホーム東京側30m」という案内がある。さすが長州。

生まれて初めての下関。駅舎が工事中で、どちらが繁華街なのかすぐにわからない。行ったり来たり。

案内所で勧められた唐戸へ。

赤間本通り商店街は「テナント募集中」だらけ。聞けば、路面電車がなくなった1965年ごろから衰退の一途だと言う。街の角角には首相のポスター「日本を、取り戻す」 。

横断歩道には「交通弱者用押ボタン」、バス車内には「お客様各位 御乗車ありがとうございます。只今、謝辞・謝礼の励行を実施しています」の掲示。シャッターの降りた喫茶店には「cheap coffee stand」の表示。

独特の雰囲気が漂う下関。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...