昨日の上映会のようすが毎日新聞の地方面に掲載された。
同僚からのメールで知り、駅に向かう途中のコンビニで買った。
写真入りの大きい記事で、しかも今後の開催予定まで詳しく書かれている。いままでの掲載記事で一番うれしい記事だ。あったことしか書かれないのが記事の常だから。
ありがとうございます。
その足で、北島さんの最新作「リキシャレースにかける夢」の上映会でJICAへ。リキシャマン、リキシャ製作者、リキシャアーティスト(リキシャアートは銭湯のペンキ絵のよう、この世界もコンピュータに浸食されつつあるらしい)。誰もが自分の仕事を評価していない。しかし、今回の撮影で取材を受け、インタビューをされ、あらためて自信を持つ。そのことも映画に出てくる。制作者冥利だろう。撮影自体がすぐれた社会的行為になっている。
レース中の画面は音楽と相まって楽しい。もちろん漕いでいる人は一所懸命。1等の賞金は10万タカ(100万円相当)。参加賞でも1万タカ。
帰り際、記事を書いてくれた野島さんにばったり。映画を見に来ていたのだ。掲載紙を直接手渡された。ボクが買った新聞はロッキーさん(プロデューサー)にあげていたので、うれしかった。
今回は島島コンビのお世話になった。
館内のカフェでゆっくりしてから出口に向かうと、今度はバングラデシュ関係者の一同にばったり。北島さん、ロッキーさん、はじめ、バングラデシュの人たちとリキシャの前で記念撮影。
毎日新聞の一面にあった記事、「福島・川内村で孤軍奮闘」の中に名前のことが出てきた。専業農家の秋元美誉(よしたか)さん(70)。牛11頭を世話している。「孫の名前をつけた牛もいる。ほっとけないだろ」。そうか、そういう効用も名前にはあることに気づかされた。
帰途、図書館のリサイクルコーナーで開高健の文庫本『開口閉口』を見つけた。もくじを見ると、「名は体をあらわすか」という項がある。ありがたく頂戴した。巻末に「この作品は……毎日新聞より刊行された」とある。
毎日新聞で始まり、毎日新聞で終わった一日だった。
2013/11/17
フルネームで呼んでくれてありがとう
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