偶然かかっていた「イラン式料理本」を見た。
画面の大半は台所。しかもカメラは固定したまま。
女性たちの本音が、可笑しいくらいに、ぽんぽんと出てくる。
妻が食卓の片付けに苦労しているのに、傍観しているだけの夫。かたや妻の苦労に報いようとする夫も出てくる。言葉は照れくさいので「マンションを買ってあげた」。缶詰ですませようとするのは監督の妻。それぞれ事情がある。
名前のことも出てくる(予告篇の1分17秒あたり)。妻を呼ぶときの名前は、なんと子供に付けたいと思っている名前。だから、今その名前を呼ぶと、妻と息子が振り返る。
台所にカメラを置いたままで、こんなにも社会が写り込んでしまうとは、360度カメラもビックリしているのでは。
おまけ こんな結末が待っていようとは。エンディングでまたまたビックリ。本音は本音だったのだ。