将来、本にかかわることができないだろうか。そう考えることがある。
古本屋兼貸本屋というか、そこで本を読みながらおしゃべりしたり、お茶をしたり。本を介したコミュニティセンターのような場所を作りたいと思っている。本の物々交換でもいい。
当然、都会では不要な場だ。図書館も充実しているし。だから、少し辺鄙な場所に住まなければならない。それが問題と言えば問題。
そう思っていた矢先、人生の先輩から届いた年賀状に目が止まった。
「変なことを始めましたが、面白いです」
「バーチャル古書店をアマゾンで試みています」
さっそく見に行った。ラインナップはボクの本棚に近い。顧客の評判もいい。キャッチフレーズは「お客様に高水準の商品やサービスを提供するよう、努力を惜しみません」。
あの人がこんなけなげなことを言うとは、現役時代を知る身にはビックリ。
同時に群馬の田舎に転居している。
さて『西荻窪の古本屋さん』。居心地のいい本だ。いつまでも、ここにいたいような不思議な気持ちだ。不思議すぎる。