2014/03/18

フォントはほんとに偉大だ

以前読んだ『フォントの不思議:ブランドのロゴはなぜ偉そうに見えるのか?』で、フォントの重要性を再認識させられた。
同じ著者の新刊が出ていた。
ドイツ在住、小林章さんの『まちモジ』。
今回もサブタイトルが利いている。
日本の看板文字はなぜ丸ゴシックが多いのか?」。
その理由はさておき、本題と違うところで気になった記述と写真があった。
……ヨーロッパでは「STOP」の標識が少ないということ。日本とは設置基準が違うのかもしれません。街も郊外も農地も走ってみた印象では、日本を10としたら、割合的に、ドイツは6くらい。フランス、ベルギーとルクセンブルクは4くらい、オランダとイギリスは1くらいかも(p.19)。
設置基準が違うにしても多い、いや多すぎ。

24ページの上にある写真。ガード下のトンネルが写っている。左端が自転車専用帯。その入り口上部には「自転車専用帯↑」の表記がある。この↑は前方が進行方向であることを示しているのだが、なんとなくしっくり来ない。むしろ、ない方が混乱しない。実際、「自転車専用帯」の右側にある「歩行者用専用帯」の看板に矢印は書かれていない。撮影地点はどこなのだろう。

上の写真はShin URAYASU Navigatorから拝借したもの。矢印が文字の上か下かで向きが異なっている。矢印の位置が文字の横だと、混乱度は高い。

今日は強風。眼鏡のレンズが砂で覆われてしまった。

フルネームで呼んでくれてありがとう

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