2012年4月17日、父親を送る(84歳)。その2年前には母親を失っている。
母が亡くなったとき、これで、もうボクを守ってくれる人はいない、これからはボクが守る側になる、とうとう矢面に立たされた。そういう思いだった。親が死ぬまでは、なんとなく自分は大丈夫、と思っていたが、今度はいよいよボクらの番だ、と。同じような状況を、彼女はこう書く。
親をこうして送り果てて、つらつら考えるに、親の介護とは、親を送るということは、自分の成長の完了ではないかと。そういうことだったのか、と得心。
★この本を読むのには体力がいる。