金曜日から。
金沢百万石まつりの前日。
まず、柳宗理記念デザイン研究所へ。
入口のステッカーまで彼のデザインだった。
ことに帰ってきて気づいた。
不覚だった。
館内は、彼の年譜がパネルになっているぐらいで、解説がほとんどない。デザインそのものが楽しめる。
展示物がすべて彼の作品。バタフライ・スツール、鏡、洗面台、トイレサイン、ぐい呑み、ワイングラス、角皿、ビールジョッキ、カーテン、鳥かご、ダイニングテーブル、和紙ペンダント、……。
入場者はボク一人。なんと贅沢な。
近くの古本屋に彼に関連する本がないだろうかと寄ったら、新刊書店だった。
ガックリ。
そのあと、新しくなった近江町市場でおぼろ昆布を買い、金沢21世紀美術館へ。
主目的は、東京で見逃した中村好文の小屋展。
小屋は、窓がすべて格納というか、枠から消え、窓枠が額縁。
景色がすべて絵のように見える。
あいにく中には入れなかったが(入場は週末のみ)、それでも小屋なので、内部までよく見えた。小ぶりのペンダントライトが印象的だった。
「レアンドロ・エルリッヒ —ありきたりの?」が愉しかった。どの作品も一瞬、あれっとなる。
「コレクション展 I 透過と反射」も楽しい。
どちらも経験型作品。そうか。自分が参加してはじめて作品となるからか。
この美術館、地元では賛否両論とか。観光客には楽しいのだが。
翌日は、直江津(1時間待ち合わせ)経由で長野、そして佐久へ。乗った新幹線は新しい車両で12両編成。おかげで席はガラガラ。
佐久平で下車。
夕食は「らいあん」。
とにかくおいしい。
授業のアイデアも浮かんだ。
一泊して帰宅。
この間、東京は大雨だったらしいが、金沢は好天、佐久もまずまず。