2014/08/31

1950年代のデザイン

5、60年代のデザインを展覧会でスバル360を見た。1958年に生産開始し、70年までに39万2,000台が生産されたという。

スバルで上高地に行ったこともある。小さい割に中が広い、そんな記憶しかなかった。今回、久しぶりに見ると、外も中もスッキリしている。ステアリング・ホイールが細いのなんの。シートも薄い。ミニマリズムを彷彿とさせる仕上がりだ。

車体デザイナーは社外の佐々木達三。彼はスバルを模型から作ったらしい。車のエンブレム(六連星マーク)も彼のデザイン。

50年代は柳宗理も活躍している。有名なバタフライ・スツールは1954年作。杉野芳子のファッションも、東芝電気釜(社内デザイナーだろうか)も、亀倉雄策のニコンFも50年代。

1960年代のインダストリアルデザインは、これらの延長上にあるようには見えない。なぜ50年代に、こんなデザインが花開いたのだろう。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...