2014/08/13

本、本、本

UP』で知った山口晃の『すゞしろ日記』。
 50回目までが掲載されている。
大きい本だが、寝ころがったままでも読める。マンガがすべて見開きの左側にあるので、本を右に置けば、持たずとも読める。作者の意向だろう。
「花ぶさ」が紹介されている。池波正太郎の「懐石風料理」に出てくるらしい(『新しいもの古いもの』)。

重松清『明日があるさ』。
 彼(1963年、岡山県生まれ)は「少年の頃から吃音症であり、カ行の発音が上手くなかった。そのため、話すときにはカ行から始まる言葉をできるだけ避けていた。清という自分の名前についても、発音するのに苦労していたようである」と『きよしこ』からの紹介がある(Wikipedia)。
「元・女子の皆さん、お元気ですか」。
 サイン会で為書きをするたびに、その人の両親の思いを感じる。だから、一文字一文字、(引用者注:名前を)へたくそなりにていねいに書こうと心がけている……
サム・サマーズ(江口泰子訳)『考えてるつもり』 。
 流行が規範を変える
 子供の名前はどうだろう。子供の名前は、刻々と姿を変える砂漠の砂のように、時代の規範によって大きく変化する。その好例と言えば、1984年に映画のオチだった名前が、30年もしないうちに米国で4番目に多い女性の名前になったことだろう。映画『スプラッシュ』で、ダリル・ハンナ演じる人魚は最初、まったく人間の言葉が話せない。そして、標識にあった「マディソン(アヴェニュー)」を自分の名前に選ぶ。
 正常な自己欺瞞があなたを救う
 自分に関わりのあるものが好きだという感情はもっとずっと重要な決断にも表れる。フロリダには「フローレンス」という名前の女性がほかの州よりも格段に多い。ジョージア州ではジョージア、ルイジアナ州ではルイーズ、ヴァージニア州ではヴァージニア。ついでに言えば「デニス」や「デニーズ」は歯科の仕事に就くケースが多く、ラリーやローラは法律家に、ジョージやジェフリーは地球科学者(ジオサイエンティスト)に多い。
 平均以上効果と同じように、名前と州や職業との関係といった意外な事実は、私たちが自我を高揚させる視点で世界を見る傾向を表している。そのようなご都合主義は、失敗するか欠点を指摘された時に表れやすい。自己愛を保つ戦略に、栄光浴、下方比較、根本的な帰属錯誤。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...