屠畜場でフィールドワークを行っている大学院生の報告を聞いた。
そこで働いている人は「屠畜場」とか「屠場」と呼び、自治体側は「と畜場」とか「食肉センター」と呼んでいる場所に日参し、インタビューを重ねた労作(まだ進行中)。
「生」を支えていることに対する自負心と、「世間」からの差別との間で葛藤している職人の姿が強調された内容だった。大変な仕事であると同時に、熟練も要する。そのことも自負心の根拠。
見逃した「ある精肉店のはなし」をあらためて見たくなった。芝浦の食肉市場の見学も。今年のゼミのテーマは「もの」。動物(生命)が食べ「もの」に変わる場として。