屠畜場でフィールドワークを行っている大学院生の報告を聞いた。
そこで働いている人は「屠畜場」とか「屠場」と呼び、自治体側は「と畜場」とか「食肉センター」と呼んでいる場所に日参し、インタビューを重ねた労作(まだ進行中)。
「生」を支えていることに対する自負心と、「世間」からの差別との間で葛藤している職人の姿が強調された内容だった。大変な仕事であると同時に、熟練も要する。そのことも自負心の根拠。
見逃した「ある精肉店のはなし」をあらためて見たくなった。芝浦の食肉市場の見学も。今年のゼミのテーマは「もの」。動物(生命)が食べ「もの」に変わる場として。
2014/09/13
フルネームで呼んでくれてありがとう
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■コートネームとは 2013.7.5 http://www.osaka-shoin.ac.jp/life/report/2013/07/p=13896 バスケットボールのように展開が速いスポーツでは、いちいち「綾小路麗華シュ~~~ト」なんて名前で呼んでいる時間がないので...
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『 卒業論文のデザイン 』読者のみなさんへ 文中で紹介した文献の改訂版、読書案内向きの新刊が出ています。以下はそのご案内です。 ▼p.16 「型を知り手本をまねる」最下行 『APA論文作成マニュアル第2版』→ 『 APA論文作成マニュアル第3版 』 ▼p.29 「コラム6 」C...