10/5は、スティーブ・ジョブズの命日。
2011年、56歳で亡くなった。
『ちくま評伝シリーズ 〈ポルトレ〉 スティーブ・ジョブズ』を読んだ。
有名な言葉やエピソードが一気に味わえる。
市場調査をしない理由を訊かれたときのスティーブの答え。
「ヘンリー・フォードは確かこう言っていた。「もし顧客に何がほしいかなんて聞いていたら、きっと彼らはこう答えただろう。もっと速い馬!」ってね」。
巻末エッセイで、前刀禎明(さきとう・よしあき)は書いている。
スティーブがアップルに復帰した199年。アップルがThink differentキャンペーンを行った。Think different
これを彼はこう訳してみせる。「自分らしくあれ」。
スティーブと一緒に働いた彼であればこそ、か。
さてボクが初めてMacを買ったのは1987年(Macintosh Plusという機種で、当時はCanonが扱っていた)。
1986年、初めて自分で買ったコンピュータでもあるNECのPC9801UV2はキーボード入力(本体31万8000円)。マウスも一応付いていたが、おまけ程度。マウスが欠かせないMacはコンピュータに見えなかった。仕事はPC98。MacはMacを使うこと自体が目的化していた。西海岸の文化に接しているような気持ちを味わいたかったかのもしれない。
デザインの発想も大違い。パーツを組み合わせた感の漂うPC98。コードの色もバラバラ。オーディオ機器に似ている。かたやMacは文房具のよう。無骨感がない。当時は、PC98のようにメインで使える日が待ち遠しかった。