2014/09/25

ご恵贈

松村・三浦さんから『人文・社会科学のためのテキストマイニング[改訂新版]』、櫻井さんから『考古学とポピュラー・カルチャー』を頂戴した。

前者は、フリーのテキストマイニングソフトTTMの指南書(厳密には、テキストマイニングの前処理)。TTMには、Windows用とMac用がある。使い方自体は簡単。ミソは辞書づくりだが、特に何もしなくても、一定の出力は得られる。Excel用のExcelTTMも用意されている。「Excelに慣れ親しんだ方にはこちらの方が使い勝手がよいかもしれません。出力結果は同じですので、お好きな方をお使いください」。

後者は、考古学者の考古学。インディ・ジョーンズや吉村作治、はたまたニコ・ロビンも登場する。懐かしいテレビ映画「恐怖のミイラ」も登場する。あのオープニングは今でも覚えている。ナショナリズム高揚と遺跡、観光資源としての遺跡も語られている。笑ってしまったのは、「考古学者は作品の冒頭でいきなり殺されることも多い」「謎の暗号を残して殺されてしまう」「考古学者はその後の展開には特に必要とされないキャラクターのようである」。そう言われてみると、確かに(笑)。心理学者の心理学はあり、だろうか。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...