2014/09/07

アールデコの世界

浜松町へ出かけたついでに、汐留ミュージアムまで足を伸ばした。

建築家ピエール・シャローとガラスの家」。

シャローはアールデコ時代の建築家。1929年の世界大恐慌で仕事が激減、アメリカに亡命。1950年、67歳で没。

「ガラスの家」は、古い建物の3階部分はそのままに(立ち退きを拒否され)、1、2階部分を3階建てに作りなおしたもの。1階は発注者の職場である医院、2階は応接間、3階はプライベート。ファサードが、当時生まれたガラスブロック。で、「ガラスの家」。

今は手入れをしつつ、別の人が住んでいる。

調度品もいろいろ設計していて(建築家には調度品まで作りたくなるタイプとそうでないタイプとに分かれるらしい)、可動部の導入、鉄と木を組み合わせた家具が彼の真骨頂。

個人的に面白かったのは、この2つ。

  • 「フランスの大使の館」用に作った吊りベッド(1925年)。下が空いているので、床掃除がしやすそう。
  • 扇形の折り畳み椅子(1927年、写真では右端)。アイデアは面白いが、座り心地はどうなのだろう。扇形は机の可動引出しにも採用されている。


フルネームで呼んでくれてありがとう

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