2014/09/10

教科書のスタイル

教科書類を2冊読んだ。

卒論・修論をはじめるための心理学理論ガイドブック』。
各章の構成がいい。
  1. 書名
  2. 関連分野(分野レベルのキーワード)
  3. Abstract なにが書かれているのか
  4. Background どのように生まれたのか
  5. Creativity なにが新しいのか
  6. Direction なにに使えるのか

続編も出ている。
ひとつ上をいく卒論・修論を書くための心理学理論ガイドブック

もう一冊は放送大学のテキスト『社会心理学』。
こちらも、各章が有名な社会心理学書籍を軸に書かれている。で、構成は以下のとおり。

  1. 書名
  2. 学習のポイント
  3. 研究の背景と社会心理学における位置づけ
  4. 研究と本の内容紹介
  5. その後の研究展開・現状、関連研究
  6. 学習課題
  7. 関連書籍

ポイントが明確。書く方も読む方もどちらにもメリットがある。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...