電車に乗ろうとしたら、松葉杖をついた男性が降りてきた。下車するのかなと思ったら、ふたたび乗車。 彼が乗るのを待って、乗車した。
ずっとドアに寄りかかったまま。 混んでいることもあるのだが、すぐ後ろの優先席が空く気配もない。後ろ姿は70歳ぐらい。
そうっと下車駅をたずねた。「次の駅です」。そうは言っても急行。そこまで数駅ある。せめて、彼が揺れるのを押さえるぐらいしかできないと思っていたら、会話が始まった。
「○○駅で乗り換えて、スカイツリーまで行くんだよ」。
彼は、とある地方の高校時代の同期会の幹事。今日は数十名集まるのだという。
松葉杖姿になったのは1週間前。
自転車に乗っていたら、「道路に砂利が撒いてあって」ハンドルを取られて転倒、骨折。ギブスの分、靴が割かれていた。
「こちらの年齢もあるけど、撒く方も撒く方だよね」。
ちょっとしたことがあぶない。
2014/10/26
フルネームで呼んでくれてありがとう
スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。 ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。 シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...
-
バニアード (1999)の『 心理学への異議 』( 鈴木聡志 訳 2005)はいい本だ。内容も訳も。 その本の原注に、以下のような記述があったのをすっかり忘れていた。 心理学研究で調査される人を表現するのに「被験者(subject)」と「参加者(participant...
-
■コートネームとは 2013.7.5 http://www.osaka-shoin.ac.jp/life/report/2013/07/p=13896 バスケットボールのように展開が速いスポーツでは、いちいち「綾小路麗華シュ~~~ト」なんて名前で呼んでいる時間がないので...
-
『 卒業論文のデザイン 』読者のみなさんへ 文中で紹介した文献の改訂版、読書案内向きの新刊が出ています。以下はそのご案内です。 ▼p.16 「型を知り手本をまねる」最下行 『APA論文作成マニュアル第2版』→ 『 APA論文作成マニュアル第3版 』 ▼p.29 「コラム6 」C...