2014/10/26

いくら混んでいるにしても……

電車に乗ろうとしたら、松葉杖をついた男性が降りてきた。下車するのかなと思ったら、ふたたび乗車。 彼が乗るのを待って、乗車した。
ずっとドアに寄りかかったまま。 混んでいることもあるのだが、すぐ後ろの優先席が空く気配もない。後ろ姿は70歳ぐらい。
そうっと下車駅をたずねた。「次の駅です」。そうは言っても急行。そこまで数駅ある。せめて、彼が揺れるのを押さえるぐらいしかできないと思っていたら、会話が始まった。
「○○駅で乗り換えて、スカイツリーまで行くんだよ」。
彼は、とある地方の高校時代の同期会の幹事。今日は数十名集まるのだという。
松葉杖姿になったのは1週間前。
自転車に乗っていたら、「道路に砂利が撒いてあって」ハンドルを取られて転倒、骨折。ギブスの分、靴が割かれていた。
「こちらの年齢もあるけど、撒く方も撒く方だよね」。
ちょっとしたことがあぶない。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...