2014/10/06

メディアとしての身体

台風18号で休講。

一遍上人のおどり念仏から盆踊り、町内一周型の踊り(阿波踊り、おわら風の盆、郡上おどりなど)、ええじゃないか、踊る宗教、ジュリアナ東京(と、ジュリ扇)と連なる「踊り」の流れ。

また、ハーメルンの笛吹男や熱狂的カーニバルを考えると、おどり念仏は日本「独自」のものではなく、人類規模での普遍性があったのではないのか、と加藤秀俊(『メディアの発生』)。

桜井さんの『一遍と時衆の謎』を読んだあとに、踊念仏のその後、人類/世界規模での広がりを知ることができた。

ソウル・フラワー・ユニオンは、自らの活動を、阪神淡路大震災以降、「芸能」と位置づけるようになる。「老若男女の雑多なお客さんを、笑わせたい、躍らせたい、一緒に大合唱したい」(中川敬さん、『ビッグイシュー』248号)。


扇は日本の唱導文芸で僧侶が使用した「中啓」を継承するもので、日本舞踊、講談、落語に至る大衆芸能に不可欠な小道具(『メディアの発生』から)。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...