2014/10/07

メディアと世代

左は、2011年暮れに亡くなった野島さん(成城大学)が作った表を受け継いで作ったもの。

 10年ぐらい前、ゲスト講師で来てくれた折りに披露してくれた。急に懐かしくなり、アップグレードした、この表。今日の授業で使った。

 1890年から30年刻みで、主要メディアが、新聞→ラジオ→テレビ→ネット・携帯電話→スマホ・タブレットと推移している。

 「1950-1980」には、電話を加えてもいいかもしれない。加入電話(固定電話)の世帯普及率が1964年に3割を超え、全国ダイヤル化が1970年代末に実現、ダイヤルするだけで全国に電話をかけられるようになった。いまの若い人には「ダイヤル化って?」と言われそうだ。いまやダイヤルも見かけないし、 そもそも相手の電話番号を口頭で伝えて接続してもらうなんて想像もできないだろう。

 「30年」の発想がどこから出てきたのか。今となってはわからないが、うまくできている。

 次の30年(2040-2070)は生きている訳もなく、想像もできないが、新しい「メディア」が台頭していそうなことは予想できる。これはそういう表だ。

 世代という次元を導入しているのもいい。異世代の理解にも使えるし、世代間インタビューにも使える。

フルネームで呼んでくれてありがとう

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