タイトルだけで判断すると、ちょっと腰が引けるかもしれない。実際の中身は、高校生の息子の 3年間、お弁当を毎日作った、その記録と父親のエッセイ、さらに実用情報。
お弁当に毎回、入るのが卵焼きと梅干し。オクラの肉巻きもほぼ毎回。
お弁当は息子とのさりげないコミュニケーション手段でもある。
ライブで出向いた先で買ってきた総菜や乾物などを弁当に入れ、『今週はこんなところへ行ってきたんだよね』と、弁当でコミュニケーションを取ることを思いついたんです。『私たちのお弁当』の3冊目を買った。書名。1冊目は『私たちのお弁当』(2005年)、2冊目は『もっと私たちのお弁当』(2009年)。で、3冊目。
書名は『明日も私たちのお弁当』。
「はじめに」に、こう書かれている。
2000年代初め、……さて、4冊目は?
子どもを持つお母さんは別として
お弁当を作っている人はいまほど多くはなかったように感じます。
……
お弁当を作るというのは、ひとつの選択で
それは自分や家族を大切にするという選択肢でもあると思います。
経済的な理由からはじめたお弁当作りがいつしか楽しみになって——
とはたくさんの人が口にする言葉ですが
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この数ヶ月、お弁当は家族に作ってもらうようになった。自分で作ったものを食べる喜びから、何が入っているのかが楽しみなお弁当に変わった。