2015/03/15

50年で10倍

母の遺品を整理していたら、父親の給与明細が出てきた。紙テープのような幅1cmほどの細長い紙だ。小さい頃、これを見る親の姿が目に焼き付いていている。

亡くなる直前の支給額は5万円台。調べると、50年前当時の国家公務員の初任給が2万円。大雑把に見て、10倍すれば現在の水準に近づく勘定だ。賞与は不明だが、月給だけで年額60万。600万円相当。これで子ども4人が育った。

母親はどう工面したのだろう。姉は短大、他の3人は大学まで進めた。大学に入ってからは奨学金と家庭教師のバイト代でまかなった。国立大学の授業料が年間1万2千円だった時代だ。今は国立でも54万円弱。高すぎる。教育の受益者は国民全員なのだから、無償でよい。