電車のボックス席。
新宿駅で、70代女性の二人連れの脇に座った。
「へえ、130周年なの」。
新宿駅開業130周年の看板が目にとまったようだ。関心の方向に鉄分が漂う。
東京駅の記念スイカに話題が移った。
A「申し込んだ ?」
B「えっ、あなたも?」
二人とも上限の3枚まで申し込んでいる。
A「締切ギリギリ」
B「いつ届くのかしら。来年だったりして。もう生きていないかもね(笑)」
A「まあまあ。ご主人にあげるの ?」
B「いや。こういうの全然関心ないもの(笑)」
A「特に配る当てはないんだけどね、私も……」
B「私も、よ。でも、希望者全員に売るんじゃ、希少価値ないわよね」
A「そうよね。あの日、オークションサイト見に行ったんだけど、2枚で1万5千円。少し後で行ったら、もう3万円。私だったら買わないわ」
B「そう。誰が買うのかしら」
あのスイカを買った人に初めて出会った。
6/499万枚を申し込んだ二人に出会った。