国家が悪くなるとき、大学も同じスピードで落ちていく。新聞もやはり国家と等速で落ちていく。
「2016年お正月かるた」(「ビッグイシュー日本版」278号)の一句。鶴見俊輔さんのことば。落ちていく大学で、学ぶことの影響、落ちていく新聞を、読むことの影響はじわじわと効いてくる。
やって来るのは膨大な集団ではなく、個々の人間なのだ。
本音のコラム 竹田茂夫「
国家と難民」
(東京新聞2015年12月31日)で知った。発言の主はアンゲラ・メルケル首相
(2005年就任)。
彼女は米誌タイムと英紙フィナンシャル・タイムズから「今年の人」に選ばれた。その彼女が所属政党「キリスト教民主同盟」
(CDU)の党大会で行った演説の一説である。ドイツ流入の難民は今年だけでも
100万人とか。その誰もが名前のある人、人、人。もちろん、日本にも「難民」はいる。