2016/03/24

きちくべいえい

一瞬、目を疑った。
毎日目にする駅の掲示板がすごいことになっている。
右上のポスターなぞ、まさしく「鬼・畜・米・英」。
作者は政府
出ている本人も演技ではない。

 今月号の「ちくま」、斎藤美奈子さんの「世の中ラボ」が拉致本3冊。「問題はしかし、メディアもまた「救う会」の思惑どおりに動かされてしまったことだろう」。政府も同様。「「拉致問題に関する自由な報道からメディアが手を引いて十数年。その状況は今日も続いているのである」。
  1. 蓮池 透『拉致被害者たちを見殺しにした安倍晋三と冷血な面々
  2. 青木 理『ルポ 拉致と人々―救う会・公安警察・朝鮮総連
  3. 鳩山友紀夫・辺 真一・高野 孟 ・朴 斗鎮『韓国・北朝鮮とどう向き合うか
 蓮池さん曰く「いままで拉致問題は、これでもかというほど政治的に利用されてきた。その典型例は、実は安倍首相によるものである。まず、北朝鮮を悪として偏狭なナショナリズムを盛り上げた。そして右翼的な思考を持つ人々から支持を得てきた。アジアの「加害国」であり続けた日本の歴史の中で、唯一「被害国」と主張できるのが拉致問題。ほかの多くの政治家たちも、その立場を利用してきた。ほかの多くの政治家たちも、その立場を利用してきた。しかし、そうした「愛国者」は果たして本当に拉致問題が解決したほうがいいと考えているのだろうか?」。

 思考停止の経済制裁でしか対応しない政府に解決の意志は見られない。目立つのは利用価値だけ。防衛費拡大、党勢拡大、差別容認。

フルネームで呼んでくれてありがとう

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