2016/05/06

原題は「思い出(Les souvenir)」

愛しき人生のつくりかた」(2015年封切り)。

子ども時代の場所を訪れる祖母と、彼女の思い出を共有しようとする孫。出会った頃を思い出し再起を図る両親(郵便局を定年退職した父と教師の母)と、父を支える子。好きになった女性(祖母を通じて再会する)が自分と同じ経験をするという不思議。
  • ジャン=ポール・ルーヴ監督演ずるホテル経営者がいい。目が温かい。
  • 最後に流れるBerryの挿入曲(幸運)がいい。すべては、この曲のためにある。と言い切ってしまうと、それまでがおまけのようになってしまうので、あまり強調はしない。
  • 登場人物の数だけ主人公がいる。
邦題の解答は原題というしかけ。
フランス語のsouvenirは思い出なのに、英語になると「もの」になる。「本人が出来事、旅などを思い出すきっかけとなる品」。

「詠まざるを得ぬ」

「ふるさとの基地に殺された娘たち隆子に由美子徳子も里奈も」玉城洋子  天声人語(2025/01/11)で紹介。 「基地に殺された娘たち」三十一文字に詠まざるを得ぬ、目の前の現実  朝日新聞 2022年9月5日 10時00分 米兵に、そして米軍事故に。