2016/08/26

名前どおり……4「すみ」


 中華料理屋さんで発見。

 朝日新聞の「ひととき」欄が名前がらみだった。投稿主は、○○すみ代さん、70歳。
「すみちゃんの名前は、住み良い世の中を願ってお父さんからつけられたって聞いてるよ」
 子どもの頃、隣のおばさんからそう聞いたことがあった。私は終戦直後の1946年の生まれなので、父の望みはもっともだと思った。 父は若い頃、陸上選手として活躍し、健康そのものだったので兵隊として戦争に参加した。だが、病気になり、外地から戻って来たそうだ。
 その後の長い闘病生活は我慢の連続、耐えて努力して81歳まで誠実に生きた。(略)
 父が亡くなって20年。遺品の箱を開けると、メモが見つかった。
「住み良い すみ世 すみよ すみ代 たぶん生まれた時刻 午后九時十五分」
 そのお陰なのか? 戦後71年、戦争のない時代が続いていることに感謝している。ありがとう。(略)
個人ではなく、社会レベルの「名は体をあらわす」もある。
昨年の卒業生がやってきた。表情が締まり、いい感じ。元気そうで一安心。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...