2016/08/16

「日常」と「自身の生」を肯定する

SEALDs(自由と民主主義のための学生緊急行動)解散
10時から記者会見。
奥田愛基(あき)さん(24)。
「安倍政権にNOだからだけでやってきたわけじゃない。大事なのは日常と自身の生を肯定すること。どう生きたいかを思い悩み、この社会何なんだと問いかけながら、逃げずに答え続け活動してきた」。
坂東昌子さんのエッセイ「終戦の日に」で知った(東京新聞夕刊「紙つぶて」)。以下、抄録。

デンマーク国王クリスチャン十世はナチスに降伏、代わりに民主制度(議会政治、司法の独立、自由選挙)を守るよう取り付けた。ナチスの敗北後、国王は「われわれが達成したのは国土を空爆から守り、破壊を防いだこと」と、前首相に言ったという。名誉は失ったが、市民を守った誇りが見える。「見かけは無抵抗だが、強い意志に支えられたしたたかな戦略だ。世論が暴力を許さない断固たる姿勢を示すなら、独裁者もむちゃができない。市民に強く支持されたからこそ、国王も断固とした姿勢を貫けた。なぜ、こんなことができたか。私は格差のない国だったからではないかと推察する。どうだろうか」。

この間の経緯は、土野繁樹さんの記事「デンマーク人の勇気 ナチスからユダヤ系市民を守った物語」で詳しく紹介されている。