2016/12/30

台中の新旧


 昨日まで、大学院生たちと台湾に行っていた。

 今回の目玉は、台中の東海大學での交流。自己紹介、5班に分かれてのグループインタビュー、インタビュー成果の発表、質疑応答、と、もりだくさんの90分。

 さて。台中市はバスが10km (一日の移動距離)まで無料。事前に台中駅から東海大學までの道のりを調べたら「免費」とあり、てっきりスクールバスと思っていたが、そうではなかった。

 無料は、距離を管理するため、ICカード「Easy Card」(悠遊卡)での利用に限られるが、持っていない場合でも言えば、運転手が臨時カードを貸してくれるらしい。10kmあれば、大抵のところに行ける。

 無料化で自動車の通行量が減れば、排気ガスも交通事故も減り、かたや人の外出や移動が増え、いいこと尽くめに思える。
 バス停は広く大きな屋根があり、遠くからもよく見える。

 台中市内は全体として再開発の真っ最中。2、3年もしたら光景は様変わりするにちがいない。台鐵台中駅の旧駅舎は鉄道博物館として残るらしいが、古いたたずまいは消えてしまいそう。

 見ると聞くとでは大違い、を実感したのは台中国家歌劇院。ガイドブックにも正面の写真しかなく、知らなかったが、伊東豊雄設計の館内はまるで洞窟の中を探検しているよう。この先に何があるのだろうと。屋上も遊べる(上のパノラマ写真)

 ちょうど建物に関する展示が行われていた伊東豊雄的劇場夢:観念建築展。展示と言っても、彼の建設理念を映像化したもので、そのイメージがプラネタリウムのように3、40分上映される。巨大な(おそらく無印良品の)ビーズソファに寝転がり、音楽を聞いていると、リラックスする(来年1月30日まで)

 伊東豊雄の建物は台湾国内にいくつもある



岐阜・みんなの森
愛媛・大三島プロジェクト
長野・信毎松本本社
茨城・水戸新市民会館反対の会

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...