あるデザイン関係のシンポジウム、登壇者はデザイナー3名。
質問タイムで、フロアーから女性(同業者だろうか)が発言した。
「今の職業に就くために犠牲にしたことはありますか?」
ふられた2人の男性デザイナーはちょっと考えて、「ないですねえ」と応じた。
残った女性デザイナーは「ある」と言い、「結婚です」と続けた。
そのあっけからんとした発言に、進行役の男性デザイナーも驚いたのか、「ずいぶんはっきり言いますねえ」と笑いながら応じた。
会場からも笑いが起きたが、よく考えると、笑えない。
時間切れで、結婚を断念した理由に話は及ばなかったが、仕事が楽しくて、というふうには見えなかった。
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こんな記事があった。
【デザイナーは結婚できない職業 !?】未婚が多い理由とは?
デザイナーが結婚できない職業とは知らなかった。
くだんのデザイナー(なんとかデザイナーではなく、「デザイナー」の前に何もつけないのがいい)には結婚意思がある。質問は過去形だったが、回答も過去形にならないよう願うだけである。