その小説の例に、The Namesake があげられている。この小説を知らなかったのだが、調べると、著者はジュンパ・ラヒリ。小川高義さんの翻訳で出ている。書名は『その名にちなんで』。文庫になっているようだ。
あらすじは以下のとおり(「BOOK」データベースから)。
若き日の父が、辛くも死を免れたとき手にしていた本にちなんで、「ゴーゴリ」と名づけられた少年。言葉にしがたい思いがこめられたその名を、やがて彼は恥じるようになる。生家を離れ、名門大学に進学したのを機に、ついに改名。新しい名を得た彼は、いくつもの恋愛を重ねながら、自分の居場所を見出してゆく。だが晴れて自由を満喫しながらも、ふいに痛みと哀しみが胸を刺す。そして訪れる、突然の転機…。名手ラヒリが精緻に描く人生の機微。深く軽やかな傑作長篇。
アメリカで工学を学ぶアショケは、故郷インドで美しい女性アシマと結婚して、夫婦でニューヨークに移住する。やがて長男が誕生すると、“未来が良くなるように”と願いを込めて“ゴーゴリ”と名付けるが、成長した息子はその名前を友人にからかわれ、苦悩するようになる。
映画にもなっていた。
読もう、見よう。
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封切時のイベントで、プロレスラーのジャガー横田さんが息子の名前の由来を語っている。