2018/01/28

「UP」2018年1月号

 「うきよ」の語は、古代・中世には「憂うべき世」の意味で用いられ、室町時代後半には現世肯定的な意味へと変わる。江戸時代には当世、好色のニュアンスを帯びる。内藤正人『うき世と浮世絵』(東京大学出版会、2017年)は、そのことを従来の所説より格段に多くの用例に基づき検討している。
佐藤康宏「憂世の画家」から
◆憂うばかりでは精神衛生上よくないので、反転したのだろうか、浮くに。

 インキをつくる DIC東京工場見学
HT「学術出版」から
◆本を作ったら、インクはどこの何で、書体はどこの何で、用紙はどこの何で、糊はどこの何で……、というように、モノとしての本が、どこの何からできているのか、すべて書いて見たい誘惑にかられている。