2018/02/18

抜き書きメモ

 同書(※サンダカン八番娼館のこと)および山崎(※朋子)の聞き書きの特徴を三点指摘する。
 第一に(※省略)。第二は、女性が女性に聞くことで、性売買まで含めた聞き取りが可能になったことである。男性が女性に聞くのでは、当事者から性売買の歴史を聞くのはきわめて難しいように思う。おサキさんの詳細な聞き取りは、女性同士の共同生活(※三週間)のなかで可能になったことであった。(※以下、省略)
大門正克 2017 『語る歴史、聞く歴史―オーラル・ヒストリーの現場から』岩波書店


歴史研究の中で「聞き取り」を始めた著者が、いつしか「テーマを聞く」から「人生を聞く」へ、と聞き取りの方向を変え、さらに、その「聞く」も、askからlistenへと変わったという。テーマだと、askだと、相手の位置付けは情報提供者になる。「私じゃなくて、他の人でもいいんでしょ」と言われても返す言葉がない。情報を集める手段なのだから。

 昨日は浜田省吾のライブ映画。スタンディングありの回だった。