2019/02/03

ユーリが有利に働いた

「地球は青かった」ユーリ・ガガーリン

 1961年4月12日。旧ソ連の宇宙飛行士ユーリ・ガガーリンが、人類で初めて宇宙を飛んだ。ボストーク宇宙船の小さな窓から、高度300kmの世界が見えた。

 「上空はとても暗く、地球は青みがかっている。すべては非常にはっきりと見えた」

 打ち上げから1時間48分後、再びソ連の大地に帰還した。ソ連は初の有人宇宙飛行で、いきなり地球を周回する飛行を成功させた。

 空軍のパイロット出身のガガーリンは当時27歳。初飛行者の白羽の矢が立ったのは、身長が160cm弱で狭い宇宙船に乗りやすかったこと、両親がコルホーズ(集団農場)の労働者で名前もユーリと「ソ連ならでは」の人物だったからとされる。なにより社交的で、印象的な笑顔が周りの人々を引きつけた。

 米国が初めて飛行士を宇宙に送り出したのは3週間後の5月5日。打ち上げの勢いで宇宙に飛び出し米国が初めて飛行士を宇宙に送り出したのは3週間後の5月5日。打ち上げの勢いで宇宙に飛び出し、すぐ落ちてくるわずか15分の弾道飛行だった。ソ連は8月にはゲルマン・チトフに地球を17周させる。米国のジョン・グレンが初めて地球を周回するのは翌年になってからだった。

 初飛行の後、ガガーリンは「スターマン」と呼ばれ、伝説になった。彼自身は再び宇宙に行くことを望んだが、国際的な英雄を失うことを恐れたソ連首脳部はついにそれを許さなかった。7年後、ジェット戦闘機の訓練飛行中に墜落事故が起き、34歳で死亡した。墜落原因は謎が多く、いまだにはっきりとはわかっていない。
「宇宙へ」から)


 ウィキペディアによると、ユーリ(イ)は

 ギリシャ語の人名「ゲオルギオス」に起源を持ち、キリスト教の聖人ゲオルギオス(ゲオルギイ)を通して使われるようになった。ロシア語でよく用いられる「ユーリイ」はこちらである。「ゲオルギオス」由来のロシア語の人名には「ゲオルギー」もある。


 こんな記事も(207年5月)。

 ロシアではここ数年、日本のキラキラネームとも言うような、子どもに気味の悪い名前を付ける親が増えているニュースがあり、プーチン大統領が新しい法律「子どもの保護のために変な名前は付けさせない法律」を出しました。詳しく説明しませんが、簡単には、悪口、番号、悪い意味の言葉を含んだ名前はだめだということです。

 ガガーリンが宇宙に飛んだ時は一気にユーリ君が多くなったのも事実です。