論文では曖昧表現を極力避ける。その一つが形容詞の扱いである。たとえば「2020年は前年より多かった」という表現。
・何を根拠に「多かった」と言っているのか不明である
・多い少ないの判断基準は判断者によって、読者によって異なる
前者への対策としては、「2020年は前年の10%増と多かった」とする。
後者に対しては、「2020年は前年にくらべ10%増えた」とし、「多かった」を削除する。
「2020年は前年よりやや多かった」という表現。
ただでさえ曖昧なのに、「やや」がつくと、曖昧度は増す。なくてもいいのでは。
形容表現を使わない表現にしよう。