2019/07/09

名前のカタカナ表記

ピーターバラカンが『ロックの英詩を読む−世界を変える歌』Rock Between The lines - Songs With A Conscienceのコラムで、アドバイスをしてくれている。

通じる発音のヒント 名前のカタカナ表記編

●単語の語尾のsの音は「ズ」に近い発音で
Bill Evans = ビル・エヴァンズ(×ビル・エヴァンス)
Miles Davis = マイルズ・デイヴィス(×マイルス ※Davisは例外的に「ス」です)

●Whは「ホ」ではない
Baby White = バリー・ワイト(×バリー・ホワイト)

●不要な「ッ」は入れない
Joni Mitchell = ジョニー・ミチェル(×ジョニー・ミッチェル)

●存在しないhの音を入れない
Andrew Oldham = アンドルー・オールダム(×アンドリュー・オールドハム ※Andrewをアンドルーと発音することにも注意)

カタカナはあくまで目安です。本当はPaul McCartneyはポール・ムカートニくらいにしてほしいのですが。発音記号や電子辞書の読み上げ機能、インターネットで音を確認してみてください。

●oを「ア」と発音する場合
Sonny Rollins = サニー・ロリンズ(×ソニー・ロリンズ)
ちなみにSonyは、英語圏では「ソウニ」に近い発音です。名前のSonnyはなぜサニーになるかといえば息子を意味するsonの愛称(日本語で言うなら「ぼっちゃん」)だから。

●その他、不自然もしくは明らかに間違った表記
Aretha Franklin = アリーサ・フランクリン(×アレサ・フランクリン)
Beach Boys = ビーチ・ボイズ(×ビーチ・ボーイズ ※男子を意味するボイはなぜボーイと伸ばすのかまったく不明です)
Oasis = オエイシス(×オアシス)
Peter Gabriel = ピーター・ゲイブリエル(×ピーター・ガブリエル)
本当は音引きもないほうが英語の音に近い場合が多い。私の名前も英語ではピータに近い発音です。

●読み方が2つある名前
Louis Armstrong = ルイ・アームストロング = ルイス・アームストロング
一般的に通っている読み方と、本人が自己紹介で使う発音(2番目のカタカナ表記)が違います。これはどちらで発音してもいいと思います。僕も正直言って揺れることがあります。


本書には例がたくさん載っている。えっ、これも×なの?というような例が。ここにあげた例はほんの一部。名前は固有名詞なので、少しでも原語に近い音のほうがいい。名前は呼ばれるためにあるのだから。

「詠まざるを得ぬ」

「ふるさとの基地に殺された娘たち隆子に由美子徳子も里奈も」玉城洋子  天声人語(2025/01/11)で紹介。 「基地に殺された娘たち」三十一文字に詠まざるを得ぬ、目の前の現実  朝日新聞 2022年9月5日 10時00分 米兵に、そして米軍事故に。