2019/11/09

いざ篠栗の森へ

 福岡市の東、糟屋郡に「篠栗(ささぐり)九大の森」という九州大学農学部の演習林があります。園内の中央には蒲田池という名の池があり、その東北側の水辺に落羽松(らくうしょう)という針葉樹がそそり立っています。水面に映る姿が幻想的だというので評判になった一角です。ハイキング気分で歩けると聞けば、さらに行きたくなります。

 福岡に土地勘があるわけもなく、当日、行き方をネットで調べ、その情報をもとに向かいました。

 天神バスターミナルで田川行き高速バスに乗り、粕屋警察署前で下車、ネット情報のアドバイスを頼りに歩きはじめました。

 「バス停を降り、バスと同じ方向に進むと「篠栗九大の森」の案内板が見えてきます。が、ここ南側駐車場は通過してください。話題の「水辺の森」は北側にあるため、ここから入るとかなり歩かされるのです。森林浴や散策を楽しみたい人はここから入ってもいいですが、1kmは優にあります。1kmとはいえ、高低差があり、ぬかるみもあります。しかも同じような景色が続き、飽きます」。

 おっ、あらかじめ調べておいてよかった。知らないとここで入ってしまう、やった!と思い、先を急ぎました。北口から入り、数分歩くと、水辺の森に到着、確かに近い。よしよし。ただ肝腎の風景はあいにくの水不足で、写真で見た幻想的風景は幻想に終わりました。

 さて、帰る段になって、どちらに行こうか迷ったのですが、来た道を戻るのはつまらない。あえて高低差とぬかるみがあるという南側をめざし、歩き始めました。

 結局、大した高低差もなければ、ぬかるみもなく、快適な緑のトンネルでした。同じコースでもずいぶんと経験に差があるものだなと思うと同時に、ラクが正解とも限らないと痛感した一日でした。

水辺の森付近の案内→→落羽松→→ちょうど中間

フルネームで呼んでくれてありがとう

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