https://mainichi.jp/articles/20200125/k00/00m/030/096000c
毎日新聞 2020年1月25日 16時40分
アフガニスタンの首都カブールの市民が、2019年12月4日に同国で殺害された福岡市の非政府組織(NGO)「ペシャワール会」現地代表の医師、中村哲さんにちなんで、事件2日後に生まれた男の赤ちゃんを「ナカムラ・ムスリムヤール」と名付けた。命名した父サミウラさん(39)は「人々に尽くす息子になってほしいから」と理由を述べた。
サミウラさんは中村さんがかんがい事業を手掛けた東部クナール州の出身。中村さんの事件を知って「悲しくて悔しくてたまらなかった」と振り返り、息子が生まれてすぐに「中村さんの功績を忘れてはならない」と命名を決意した。
アフガンでは国教のイスラム教にまつわる名前を付けるのが一般的だが、家族から反発はなかったという。日本語が分かる知人に相談し「中…
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◆【独自】赤ちゃんの名は「ナカムラ」、アフガンの家族「中村医師の遺志継いで」
https://www.yomiuri.co.jp/world/20200124-OYT1T50163/
読売新聞 2020/01/24 12:03
【テヘラン=水野翔太】アフガニスタンの首都カブールに、「ナカムラ」と名付けられた男児がいる。殺害された民間活動団体(NGO)「ペシャワール会」現地代表の医師・中村哲さん(当時73歳)の思いを継ごうと、家族が命名した。読売新聞の電話取材に、父親は「国の発展に尽くす人に育ってもらいたい」と語る。
ナカムラちゃんは、カブールでホテルを経営するサミウラさん(39)の次男だ。中村さんがジャララバードで武装集団に殺害された2日後の昨年12月6日に生まれた。サミウラさんは、中村さんが診療所を開設したり、農業を支援したりしたアフガン東部の出身で、中村さんの死に心を痛めたという。
生まれた直後に受けた予防接種の証明書には、「ナカムラ・ムスリムヤール」と記載されている。ムスリムヤールの名前もつけたのは、保守的なアフガン社会で、ナカムラちゃんがイスラム教徒であることを示すためだ。
アフガンでは、中村さんが志半ばで達成できなかった用水路整備などの事業が残されている。サミウラさんは「大人になったら、私のナカムラにも事業に携わってほしい。そして、中村医師の遺志を継いでほしい」と幼子に期待をかけている。
◆参考
1. 「アフガニスタン人の女性の名前の付け方を教えてください」
ヤフー知恵袋から
[A]アフガニスタンに住む多くの人には、名字というものがありません。名前は通常1~2語でできていて、男は2語が多く、女は1語が多いそうです。こちらに、アフガニスタンの名前を集めたサイトがあります。http://www.afghanfun.com/names/
2.「マララ・ユスフザイさんの名前の由来となったアフガニスタンの英雄の女性」
https://sva.or.jp/wp/?p=15873
アフガニスタン事務所(在東京)の三宅隆史です。12月11日から全国15か所でノーベル平和賞を受賞したマララ・ユスフザイさんの映画「わたしはマララ」が上映されます。この映画は、マララさん、お父さん、お母さん、兄弟も出演するドキュメンタリー映画です。
映画「わたしはマララ」では冒頭にマララさんの名前の由来となったアフガニスタンの英雄の女性マラライのことが紹介されています。実は、当会アフガン事務所が2006年に発行した絵本『歴史に名を遺した女性たち』の中でもマラライが紹介しています。
マラライは、アフガニスタンのカンダハル出身の女性で羊飼いの父親の元に生まれました。1880年に起きた英国とアフガニスタンとの間の戦いの最、暑さでアフガン軍の兵士たちの余力はほとんど残っておらず、英国軍のような装備もなかったため、劣勢になってしまいました。そのとき、マラライは、アフガンの国旗を掲げ、兵士たちの前にでて美しい詩を読み上げました。これにより勇気付けられた兵士たちは最後の力を振り絞り英国軍に勝ったのでした。