2022/11/30

牛つながり

福岡県立美術館の「牛島智子 2重らせんはからまない」(〜12/4)に出かけた。ご本人には数年前、久留米で偶然お会いした。野の人、豪快な人という印象が残っている。

さて会場に入ってすぐの場所に牛の立体が(写真は毎日新聞から)。作品の近くにこんな解説が添えられていた(引用は詳細な「展覧会テキスト」から)。

ここから(From Here)

 のっそりとした牛の姿や合唱する蛙の声は、自分にとって郷里・八女の原風景なのだと牛島智子は語ります。同時に、「牛」は坂本繁二郎が得意としたモチーフでもあり、「食」という私たちと自然の接点、生命維持の出発点を喚起するモチーフでもあるとも言います。近年、牛島は牛をモチーフとした作品を集中的に制作していますが、そこには牛島にとっての八女の原風景、繁二郎への憧憬、「食」への思索、あるいは作家の名前にかけた言葉遊びが折り重なっています。

彼女の名字に含まれる「牛」が作品のひとつのきっかけになっている。名前と作品にこんなケースがあるとは。