2022/12/06

国家と名前

堀田善衛 1970「名を削る青年」(『橋上幻像』新潮社刊)
かくまった脱走兵の名前をめぐるやりとり。どうつけようと国家から自由になれない。

「ウィリアム・ジョージ・マクガヴァーンという名で紹介された米兵とはいっても、見た目は『日本人、あるいは東洋人然たる東洋人』で、彼をつれてきた『男』の友人によると、『別の名をパク・チョン・スーとも言います』とのこと」。

ヌルボ@neulboilbo
堀田善衞の短編「名を削る青年」の素材は、韓国生まれの脱走米兵をめぐる実話(1)