2023/05/09

名前とアイデンティティ

畏友、けんちゃんが名前のことをMondで書いていた。

人生に影響を与えた本を聞かれ、彼があげたのは、堀江謙一『太平洋ひとりぼっち』(少年向け編集版)。

「影響力の理由は明快。『謙一』という名前の共有です」
 ↓
「この名前を共有することで、ぼくは強い気持ちでいられた」


適度にある名前の強み。多い名前、一人も同名がいない名前ではこういうわけにはいかない。今回は、同じ関西出身であることも寄与しているのだろう。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...