ディエゴ・マルティーナさん。1986年生まれ。文筆家、翻訳家、日本文学研究家、イラストレーター、デザイナー。
彼を知ったのは『図書』8月号のエッセイ「ウンガレッティの"俳句"と感性」だ。タイトルにあるウンガレッティとは俳句風の詩を書くイタリアの詩人(1888-1970)。岩波文庫から詩集『ウンガレッティ全詩集』が出ている(訳者は河島英昭さん)。
マルティーナさんは自身のサイトを開いている。その中に、名前の日本語表記にからませた自己紹介がある。「名は予兆なり」はその中に出てくる格言である。ラテン語でNomen omenと綴る。もともとのイタリア語ではなく、ディエゴ・マルティーナという日本語表記がNomen omenしている。もちろん言葉遊びだ。
ディ絵語(ディエゴ)+マルチな(マルティーナ)=(姓名の順にすると)マルチなディ絵語
「名の通り、私は社会人になってから、言葉と絵の分野を主にして、他面的での活動をしている。「お仕事は何ですか?」と訊かれる度に、執筆家にして、イラストレーター、大学講師に通訳、翻訳家にデザイナー等々と、説明している間に、相手はますます混乱した表情を見せる」。