2011/01/16

センター試験

この時期の大学関係者の日記といえば、センター試験。試験監督、もちろん楽しい仕事ではない。一日中、おかしな日本語のマニュアルを読まされ、受験者サービスに徹するよう強いられるからだ。
しかし、楽しみもある。監督者同士、ふだん縁のない人や同僚と話ができることだ。横浜時代は医学部の教員と一緒になることが多く、そのときは、こっそり医療相談をしていた。オフレコの話も教えてもらえた。
今回、一緒になった人は法律の先生。弁護士界では、ペット関係の訴訟が増えているのだという。その背後には、ペットをモノ(動産)として扱えなくなってきている。家族の一員化していることがあげられる。実際、言葉遣いにしても、いまや「餌をあげる」派が「餌をやる」派を凌駕している。
ネットトラブルにも話が及んだ。日本は出会い系が問題になっているが、アメリカではバイアグラが問題になっている。ネット心理学のような本でも、アメリカでは1章を占めるぐらいにネット恋愛は「市民権」を得ているので、日本のような犯罪スタンスで語られることは少ない。それに対し、アメリカのネットがらみのトラブルは即物的だ。

妄想:全国各地で同時刻に発せられる主任監督者の説明を集めて実況で流してみたい。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...