2011/04/10

装丁があがってきた

あと1ヶ月ぐらいで出る翻訳『日記とはなにか:質的研究への応用』のカバーがあがってきた。日記帳を模していて、開けると書く欄がありそうな錯覚を覚える。
予価2800円。原著と同じ値段で日本語で読める。
来春、同じくSageから日記研究の本が出される予定があり、もしかしたら研究法としての日記が再評価されつつあるのかもしれない。





『日記とはなにか:質的研究への応用』
 著者 A.アラシェフスカ
 訳者 川浦康至・田中 敦
 ジャンル 社会心理学
 判型・頁数 四六判・約280頁
 本体価格 2,800円(税込価格 2,940円)
 刊行年月日 2011年4月上旬(予定)
 ISBNコード ISBN978-4-414-30419-0
《解説
日々の出来事を綴る日記から、人間社会における様々な行動原理を抽出し解説していく社会心理学書。現代では看護、経理、組織の管理の分野で、「反省のための資料」として日記の活用法に期待が集まっており、本書ではデータの集め方からその構造の理解、分析のメソッドを探っていく。『土佐日記』『和泉式部日記』など、日本人にもなじみのある日記がサンプルとして登場。各章の冒頭に章におけるねらいを明示し、図を織り交ぜて詳説した。
《目次
第1章 日記の発展と利用
第2章 日記を研究する
第3章 研究を始めよう
第4章 データを集める──日記とガイドライン、サポート
第5章 日記を分析する
第6章 結論──日記研究の可能性をさぐる
《著者紹介
Andy Alaszewski(日本が好きなケント大学名誉教授)

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...