紀田順一郎 1988 日記の虚実 新潮社
を読みました。以下はメモ。
葛原勾当日記 「元来日記は自分だけのものであるが、心のどこかで他人に見られることを予期ないし期待しているのであって…」「『私』というものを、ある程度私性を保ったまま公にする一つの方法であって…」
盧花日記 「理由もなく、とつぜん日記をつけはじめるということはない」。土左日記は解放感、源氏物語が読めるという昂りから更級日記は書かれた。「盧花の日記の特質は、昨日の日記を今日書くというところにあった。そのために盧花の意識が後ろ向きになったとまではいえないが…『昨日』(過去)をようやく克服できたとき、すでに『今日』には忘れ去られていたという典型であろう」
戦争の日記 「人が日記をつける動機、それは風景が変わる予感をいだいたときにほかならない」
日記の研究 当日か翌日か。毎日か否か。動機(他発的、内発的)。天候描写。日記に書かれないことの背景には、それが日記にふさわしくないとの判断もはたらいていよう。
2011/04/03
フルネームで呼んでくれてありがとう
スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。 ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。 シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...
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バニアード (1999)の『 心理学への異議 』( 鈴木聡志 訳 2005)はいい本だ。内容も訳も。 その本の原注に、以下のような記述があったのをすっかり忘れていた。 心理学研究で調査される人を表現するのに「被験者(subject)」と「参加者(participant...
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■コートネームとは 2013.7.5 http://www.osaka-shoin.ac.jp/life/report/2013/07/p=13896 バスケットボールのように展開が速いスポーツでは、いちいち「綾小路麗華シュ~~~ト」なんて名前で呼んでいる時間がないので...
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『 卒業論文のデザイン 』読者のみなさんへ 文中で紹介した文献の改訂版、読書案内向きの新刊が出ています。以下はそのご案内です。 ▼p.16 「型を知り手本をまねる」最下行 『APA論文作成マニュアル第2版』→ 『 APA論文作成マニュアル第3版 』 ▼p.29 「コラム6 」C...