2011/08/10

「世界」を買ってしまった

『津波てんでんこ』の著者、山下文男さんの論考「九死に一生の記」が、とぼけ気味でおもしろい。
あの日、彼(87)は入院中で、病室の間仕切りカーテンにしがみついて九死に一生を得たという。まだ自宅のようすを確認できていない状態で、連絡によると、津波につぶされ、自宅は撤去され、家を失った妻は甥の家で寝泊まりしている「そうだ」。

てんでんことは、てんでんばらばらの意。

特集は明日読もう。

フルネームで呼んでくれてありがとう

スティールの『 ステレオタイプの科学 』に、こんなエピソードが紹介されている。  ある伝説の英雄と同姓同名の人物に出会ったことで、研究上の疑問が解けたという話である。  シャーマン・ジェームズは、人種による健康格差の問題に取り組む公衆衛生研究者である。たとえば、アメリカの黒人は白...